校長あいさつ

  

 

 山東小学校は、日本百名山として多くの人々に親しまれている霊峰伊吹山の麓に位置し、四季折々の里山の風景が残存する自然豊かな田園地帯にあります。特に、校区の東を流れる天野川をはじめ、校区内の河川には国の特別天然記念物に指定された「ゲンジボタル」が生息し、初夏の風物詩「蛍の乱舞」は県外からも多くの観光客が訪れます。また、校区の西に位置する「山室湿原」には、湿地に稀産する貴重な動植物が数多く生息し、季節ごとに可憐な花々が美しい姿を見せています。その中でも、8月に咲く「サギソウ」の清楚な白さには心が洗われるほどです。

  このようなすばらしい自然環境に恵まれた本校は、平成23年4月に山東西小学校と山東東小学校が統合したことで誕生し、今年度は14年目を迎えます。両校の歴史を遡りますと、明治5年8月に「学制」が頒布され、山東西小学校のスタートである「第四小学校」は同年9月に、そして山東東小学校のスタートである「作新学校」は明治8年2月に開設されました。2つの学校の流れをもつ本校は、令和4年度から令和6年度を学校創立150周年の期間と位置づけ、それぞれの歴史と伝統を受け継ぎながら、これまで多くの方から愛されご支援いただいたことに感謝し、未来へ向けた一歩を踏み出す機会としたいと考えています。

 学校教育目標は「夢を抱き、心豊かに、たくましく生きる子」です。また、めざす子ども像である「光り照らすかがやきっ子」を合い言葉に、様々な教育活動を推進しています。「光り照らすかがやきっ子」には、「か」は「考える子」、「が」は「がんばり抜く子」、「や」は「心優しい子」、「き」は「郷土(ふるさと)を愛する子」という意味がこめられています。本校の子どもたちが夢をもち、ふるさとの宝であるホタルやサギソウのように光り輝きながら、地域を照らす人に成長することを願い、子どもが知恵を絞り仲間とその考えを共有・発展させる学習活動や、自分(たち)が決めたことを最後まで粘り強く取り組む経験、異学年交流活動や地域学習等を大切にしながら子どもたちの成長を支えていきたいと考えています。そうした経験を通して子どもが自分の良さや成長、可能性を実感し、得た学びを他者や社会に役立てようとする気持ちを育めるよう努めてまいります。

 今年度も、保護者の皆様、地域の皆様のご支援とご協力を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。

 

                            令和6年4月

                                                                        米原市立山東小学校 校長 田中 理華

 

 

 

 

 

 

R5学校経営管理計画.pdf