校長あいさつ
山東小学校は、日本百名山として多くの人々に親しまれている霊峰伊吹山の麓に位置し、四季折々の里山の風景が残る自然豊かな田園地帯にあります。特に、校区の東を流れる天野川をはじめ、校区内の河川には国の特別天然記念物に指定された「ゲンジボタル」が生息し、初夏の風物詩「蛍の乱舞」は県外からも多くの観光客が訪れます。また、校区の西に位置する「山室湿原」には、湿地に稀産する貴重な動植物が数多く生息し、季節ごとに可憐な花々が美しい姿を見せています。その中でも、8月に咲く「サギソウ」の清楚な白さには心が洗われるほどです。
このようなすばらしい自然環境に恵まれた本校の学校教育目標は、「夢を抱き、心豊かに、たくましく生きる子」です。また、学校運営協議会との熟議の中から生まれた「光り照らすかがやきっ子」をめざす子ども像として、様々な教育活動を推進しています。「光り照らすかがやきっ子」は、「か」は「よく考える子」、「が」は「がんばり抜く子」、「や」は「心優しい子」、「き」は「郷土(ふるさと)を愛する子」という意味が含まれており、ふるさとの宝であるホタルやサギソウの光り輝く姿と、子どもたちの自己肯定感・自己有用感を育成していくイメージを重ねています。今年度も本校の子どもたちが夢と志をもち、1人ひとりの良さや個性を光り輝かせながら、学校や地域、そして未来を照らす人に成長することを願い、子どもが知恵を絞って仲間とその考えを共有・発展させる学習活動や、自分(たち)が決めたことを最後まで粘り強く取り組む経験、異学年交流活動や地域学習等を主軸にし、子どもたちの成長を支えていきたいと考えています。
昨年度10月に開催された本校創立150周年記念式典および関連の行事では、学校運営協議会や保護者、地域の実行委員の皆様が1年がかりで準備をしてくださり、当日は多くの方にご来場いただきました。このように本校が多くの皆様から愛され、温かいご支援をいただいていることに深く感謝し、今年度は未来へ向けた新たな一歩を踏み出します。本校は「育てたい子どもの姿」を家庭や地域と共有するコミュニティ・スクールです。今年度も変わらぬご支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年4月
米原市立山東小学校 校長 田中 理華